Pages

2011/11/25

観た映画:ロミオ+ジュリエット、エンジェル&インセクト/背徳の館

このエントリーをはてなブックマークに追加

シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の舞台を現代にアレンジしたもの。何故に現代にアレンジしたのかは判らないし、知りたくもない。

登場人物の台詞は原作通りだが、登場人物達は現代の格好に現代の乗り物(車やヘリコプター)なので、台詞だけが勝手に独り立ちしていて気持ち悪かった。ジュリエットがロミオの後を追う為に自死するが、自死する道具が拳銃だったので興醒めした。ディカプリオの演技は良かったが、其れ以外は特段見所も褒めるところもない。敢えて余所様に御勧めはしません...。


WOWOWで放送されたときには、「エンジェル&インセクト/背徳の館」という邦題だったが、DVDでは酷い邦題になっていて吃驚した。

貴族の娘と雇われ昆虫学者の恋愛と、昆虫観察と、貴族の娘とその兄の近親相姦が組み合わさった何ともなストーリーになっている。邦題がとんでもないのは近親相姦の所為だと思うが、別に近親相姦がテーマの作品ではない。「血統」に拘る貴族の息子の性癖を暗喩したものだと解釈した。

主人公の貴族の娘と昆虫学者や貴族の息子は実はどうでもよくて、この映画で一番凄いのは家庭教師だと思った。1800年代が舞台になっており、女性の自立なんてあり得ない風潮の中で、自分で考えて自立するための術を身につけており、最後は妻(貴族の娘)に愛想を尽かした昆虫学者と共にアマゾンへ旅立つ。主人公達はこの家庭教師の自立する姿を際だたせるための、実に贅沢な装飾品といってもいいかもしれない。

恋焦がれて結婚した妻には裏切られたが、最後は家庭教師とアマゾンへ向かうというハッピーエンドになっているが、近親相姦などの話が苦手な人にはお勧めしません。昆虫が好きな人には、昆虫観察の意味では楽しめるかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿